温りのある食卓と畑の架け橋 日野の小さな市場 「温市」

 

代表挨拶

 当社は農産物を取り扱うプロフェッショナルとして、「安心安全」、「需給の橋渡し」、「持続可能性」に重点を置き、次世代に通じる卸業の役割を担っていきたいと考えております。

 「安心安全」は当社取り組みの要であり、農水省の有機JAS法の第三者機関による栽培監査や内部監査を取り入れております。その他、農水省の特別栽培に係わる表示ガイドライン、消費者庁の景品表示法を遵守し、取引生産者には栽培履歴(栽培管理表)の記入と無登録の農薬使用禁止を義務付け、生産者の方々には直接お会いして農業への情熱や栽培方法のこだわりを必ず伺うなど、農作物取扱いの基本管理を徹底しています。
 次に、商品紹介を含めた「需給の橋渡し」については、例えば、安心安全のため無農薬栽培をすれば虫食いは必須ですが、そこには消費者の理解が不可欠です。同様に、消費者が農薬不使用の野菜を求めても生産者の理解がなければ無農薬野菜などは栽培量を増やすことはできません。そこで当社は生産者(地方)と消費者(中央)の要求を伺い、「両者をつなぐことで地域食材の流通と消費を活性化させる」取り組みを行っています。
 第3段階では、近年の異常気象による大凶作や大豊作など予測不能な作況において、生産者、消費者、流通業者が強力にタッグを組み、「持続可能性」のある関係性づくりを行っています。さらには、行き過ぎた資本主義や利益主義の経営による短期投機的な農産物流通ではなく、温市(ぬくもりいち)の名のとおり地域社会に根付き、「野菜で人を幸せにする」というソーシャル・ビジネスの観点が不可欠と考えております。
 当社は創業以来、地域に根差す産直問屋として、「安心安全」「新鮮で美味しい」「全国契約生産者が丹精込めて栽培した青果」をしっかりと皆様にお届け致しております。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます

 

  河合琢磨